このヒンデンブルグオーメン、最近、と言ってもこの5・6年だが、非常にはやっている。VIX指数が「恐怖指数」と呼ばれているが、この指数は「呪いの指数」とも呼ばれていて、暴落の前には必ず点灯すると言われている。
が、点灯したからと言っても暴落が起ことは限らないから厄介である。賞味期限は、数か月。だいたい1か月後くらいに暴落が起こるという。今回、トランプ砲で大きくダウが下落したことから、また話題に上っているのである。
が、点灯したからと言っても暴落が起ことは限らないから厄介である。賞味期限は、数か月。だいたい1か月後くらいに暴落が起こるという。今回、トランプ砲で大きくダウが下落したことから、また話題に上っているのである。
だが、この指数、さらに厄介なことに、作った人からまわりまわって、現在、人によって条件が違っていて、その時に点灯していたり、していなかったりしている。さらに、条件もかなりあやふやな感覚的な物も含まれ、ちょっとわかりにくく、自分で計算ができない。 しかし、専門家もいるし、この指数が好きな証券アナリストが結構多くいて、一般的に最も多く使われているヒンデンブルグオーメンが点灯したかどうかを教えてくれる。
今回は、昨日ラジオNIKKEIのザ・マネー「マーケット・スクエア―」の冒頭で、西山孝四郎さんが、NYのマスコミが点灯していると報道したと話した。その解説を番組中で西山さんと比嘉さんで行った。
西山さん「まあ、この指数、よく外れているから、オオカミ少年になってしまているが、この7月に点灯、ちょっとヤバイと思われる。」と言う。現在ダウは高値圏で、トランプ砲炸裂、資金夫流れが変わり始め、全体の流れも変わってきているので、警戒が必要と言う。
西山さんは、現在の相場(ダウ)は、1998年のチャートや、環境によく似ているという。ヒンデンブルグオーメン指数がどうのこうのは置いておいて、今の状況、何が起きてもおかしくないと警鐘を鳴らしていた。
西山さん「まあ、この指数、よく外れているから、オオカミ少年になってしまているが、この7月に点灯、ちょっとヤバイと思われる。」と言う。現在ダウは高値圏で、トランプ砲炸裂、資金夫流れが変わり始め、全体の流れも変わってきているので、警戒が必要と言う。
西山さんは、現在の相場(ダウ)は、1998年のチャートや、環境によく似ているという。ヒンデンブルグオーメン指数がどうのこうのは置いておいて、今の状況、何が起きてもおかしくないと警鐘を鳴らしていた。
さて、問題を出します。
【例題】
条件p =「ヒンデンブルグ・オーメンが点灯」、 条件q =「株価が暴落」とする。
条件pは条件qの何条件かを答えよ。
(解答)
命題『q ⇒ p』の真偽は真、命題『p ⇒ q』の真偽は偽である。
【例題】
条件p =「ヒンデンブルグ・オーメンが点灯」、 条件q =「株価が暴落」とする。
条件pは条件qの何条件かを答えよ。
(解答)
命題『q ⇒ p』の真偽は真、命題『p ⇒ q』の真偽は偽である。
要するに『pはqであるための必要条件であるが、十分条件ではない』ということである。
(終)
さすがにヒンデンブルグオーメンでが点灯したから暴落すると言う投資家やアナリスト、市場関係者はいない。
ただ、VIX指数が20を超えると、急落するという言い方を専門家でもすることがある。これは、かなり高確率で株が急落するので、言い切ってしまう人がいる。
「VIX指数が20を超える」も「株急落」の必要条件であるが、十分条件ではない。
どの、指数や分析も、必要条件であるが、十分条件ではないのだで、アナリストなどは、可能性がある、警戒が必要であるという言い方をするが、その口調は意外に断定的である。(株が上がる時も同じ)
投資家は、それらの言葉を、必要条件であることを忘れ、十分条件と受け取って売買してしまうことが多い。ここに、株式投資の解説のあやがある。
さて、VIX指数に於いて、20超えた時点で、専門家、マスコミ株がこぞって急落すると言いふらす。意外と断定的にである。本当は、必要条件で十分条件ではないのだが、これを利用して、ヘッジファンドや売り方は、さらに恐怖を拡散して、恐怖をあおる。そして、売り仕掛けをして、株を投げさせ、実際に株を急落してしまう。結果、VIX指数が急上昇したために株が急落したという言い方になってしまう。もう少しVIX指数を見てみよう。
(終)
さすがにヒンデンブルグオーメンでが点灯したから暴落すると言う投資家やアナリスト、市場関係者はいない。
ただ、VIX指数が20を超えると、急落するという言い方を専門家でもすることがある。これは、かなり高確率で株が急落するので、言い切ってしまう人がいる。
「VIX指数が20を超える」も「株急落」の必要条件であるが、十分条件ではない。
どの、指数や分析も、必要条件であるが、十分条件ではないのだで、アナリストなどは、可能性がある、警戒が必要であるという言い方をするが、その口調は意外に断定的である。(株が上がる時も同じ)
投資家は、それらの言葉を、必要条件であることを忘れ、十分条件と受け取って売買してしまうことが多い。ここに、株式投資の解説のあやがある。
さて、VIX指数に於いて、20超えた時点で、専門家、マスコミ株がこぞって急落すると言いふらす。意外と断定的にである。本当は、必要条件で十分条件ではないのだが、これを利用して、ヘッジファンドや売り方は、さらに恐怖を拡散して、恐怖をあおる。そして、売り仕掛けをして、株を投げさせ、実際に株を急落してしまう。結果、VIX指数が急上昇したために株が急落したという言い方になってしまう。もう少しVIX指数を見てみよう。
前述でどの指標も「必要条件ではあるが、十分条件ではない」と書いた。これは正しいが、VIX指数に関しては、この指数の特殊性があって、ちょっと、面倒なのである。
VIX指数が急上昇しても、皆が動かなければ、やがてVIX指数は下がってきて、何事もなくVIX指数も低下する。
VIX指数は、S&P500指数のオプションの売買による変動を指数にしたもので、直接株価には関係がないのだが、オプションで儲けるため、先物を上下させる動きが生じる(SQ前などによくある)。先物を受ける業者は、売買の差を、実際に市場で売買する。売りが多かったら、業者は売りを買うわけだから、買った分を市場で売っておく。つまりヘッジである。こうやって、現物株に影響が出てくる。
これだけなら問題なかったのだが、ややっこしいのは、このVIX指数の値に、オプションを付けたことにある。昨今、ぬるま湯相場(ゴルディロックス相場)でVIXは下がる一方だからと、VIXオプションを売る人が異常に増えた。ところが、VIXが何かの拍子に上がってしまうと、そのあおりを受け現物市場が混乱し、さらにVIXが上昇するという悪循環になり、予想外の株価の暴落を招くことになる。
つまり、VIX指数だけなら必要条件で良いのだが、VIXオプションが絡んで、VIXの動き自体が、株の急落の原因になるのだから、必ずしも十分条件ではないと言い切れないのである。
しかし、全てがすべてでないので、やはり十分条件ではない。十分条件だはないが、株価暴落の原因を作っているというのが正確な言い回しか。
結論は、全ての指標は市場の状態を現すものだが、基本遅効性で、後からついてくるもので、それがある状態にあったからと言ってこの先行きを予見するものではなくすべて必要条件で、十分条件ではない。ただ、市場の構成上、その指標が、市場に影響を与えることもあるので、見方を十分注意することが必要であろう。
VIX指数が急上昇しても、皆が動かなければ、やがてVIX指数は下がってきて、何事もなくVIX指数も低下する。
VIX指数は、S&P500指数のオプションの売買による変動を指数にしたもので、直接株価には関係がないのだが、オプションで儲けるため、先物を上下させる動きが生じる(SQ前などによくある)。先物を受ける業者は、売買の差を、実際に市場で売買する。売りが多かったら、業者は売りを買うわけだから、買った分を市場で売っておく。つまりヘッジである。こうやって、現物株に影響が出てくる。
これだけなら問題なかったのだが、ややっこしいのは、このVIX指数の値に、オプションを付けたことにある。昨今、ぬるま湯相場(ゴルディロックス相場)でVIXは下がる一方だからと、VIXオプションを売る人が異常に増えた。ところが、VIXが何かの拍子に上がってしまうと、そのあおりを受け現物市場が混乱し、さらにVIXが上昇するという悪循環になり、予想外の株価の暴落を招くことになる。
つまり、VIX指数だけなら必要条件で良いのだが、VIXオプションが絡んで、VIXの動き自体が、株の急落の原因になるのだから、必ずしも十分条件ではないと言い切れないのである。
しかし、全てがすべてでないので、やはり十分条件ではない。十分条件だはないが、株価暴落の原因を作っているというのが正確な言い回しか。
結論は、全ての指標は市場の状態を現すものだが、基本遅効性で、後からついてくるもので、それがある状態にあったからと言ってこの先行きを予見するものではなくすべて必要条件で、十分条件ではない。ただ、市場の構成上、その指標が、市場に影響を与えることもあるので、見方を十分注意することが必要であろう。
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