9月28日、英イングランド銀行(中央銀行)が英国債の緊急買い入れを行った。
国債の利回りが急上昇したことで、これを抑えるために買い入れをし、金利を下げさせた。
本来、イギリスは、ひどいインフレに悩まされており、インフレを抑えるため、高金利政策をとっている。なのに、金利を引き下げるために介入を行った。これは政策と矛盾する。
日本で、これに似たことがあった。日本は、世界でただ一国だけ、0金利政策を行っている。当然、世界と金利差があるので、円安が進む。いわゆる円安政策と言える。にもかかわらず、ドル買い介入をした。9月22日のこと。
このことは置いておいて、イギリスの話に戻ろう。
なぜ、英中銀は、国際の買い介入したのか?
実は、英国年金が、大量の国債を、レバレッジを効かせて買いこんでおり、債券の下落によりマージンコール(追証)がかかりそうになって、破綻する寸前だった。あと数時間、介入が遅れていたら、英年金が破綻していたと言われている。
本来年金は、安全投資、現物での投資を行うのが原則。いくら下がっても、債券の期日まで持っていれば、全額返ってくるので、問題がない。にもかかわらず、『LDI』という投資方法(個人で言えば信用2階建て、簡単に言うと、持っている債権を担保に債券を買うようなもの)をとっていた。なぜ『LDI』投資をしていたのか? これが、このブログで言いたいこと
英国はひどいインフレに見舞われている。年金は、インフレにスライドするため、年金の支払額を増やさなければならない。が、今までの投資法では、利潤は焼け石に水の状況。そこで、『LDI』を採用せざるを得なかったという現状があった。
この問題と「破綻が噂されているクレディスイス」との関係(LDIにCSが絡んでいる)も、陰で(大声で、大量に)ささやかれている。クレディスイスの破綻の噂も面白いが今日はやめておく。
今、この事件で、世界中の年金は大丈夫なのか? とささやかれている
日本は・・・
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